父さんが、忍びだったとは知らなかった。しかも暗部だったなんて・・・。

だから、お祖父ちゃんが倒れるまで街中に住んでたんだ・・・。


神域を御守りする神官にとって忍び家業は穢れの一種・・・。
それは頭で理解していた。



でも、ずるいよ。父さも母さん、知ってて。



私も知りたいの・・・。

ナルトやサスケ君がどんなに大変だったかを・・・。



少しは肩代わりしてあげたいの・・・・。知ったばかりだけど・・・・・・。彼等の大変さを知ってるから・・・・・・。







中枢に属すということ 7 



「それじゃぁ、神域のことはお願いします・・・。本当は俺等が出向ければいいんですが・・・・・・。何分俺等の仕事もなので・・・」

そういいながら客間から出たナルトは家の階段の前で立ちすくむサクラを見た。サクラはサクラで客間から出てきたナルトに驚く。サクラは「えっ、何で・・・。」と言ったきり声が出ない。そのまま沈黙が春野家の廊下を包み込む。数秒以上たったとき、モモカが台所から出てきた。「あら、ナルト君、風流との話は終わったんなら、軽くでも食べていきなさいね。あなたが倒れたら、瑠紗那様も含めて、困る人は大勢いるのよ。」とにっこりと笑っていった。


「すいません。でも・・・。」
「そういうと思ってこれならと作っておいたのよ。例え5分でも食事を摂らなきゃ。あなたが、最後の砦なのよ」

そういう、モモカ。元忍びとして、また、ナルトの母代わりとして、(サクラがいたからあまり関われはしなくても)時にモモカは諭した。
そして今回も・・・。
そして、その光景を見てあっけにとられているサクラの方を向いて謝った。
その顔はサクラが見た中で一番きれいだったと後で思った。
「ごめんね・・・。サクラ。実は、父さんも母さんも知ってたのよ。
あなたが参報と暗部にいることもそして、ナルト君の立場も・・・。
だけど、私はともかくお父さんは、忍びであることを隠していたの・・・。
家のこともあったし、それに、暗部の幹部は仕事が多くて、昼も夜も睡眠時間を削ってまで仕事をしていた。それは今でも変わらないわ。
だけど、どうしてもそれでは足りなくって・・・。
でも、1人は出来るだけ表じゃなくて裏に専念できる人が欲しかった。
父さんの表の里の図書館勤務は、父さんが参報勤務だったときからの趣味と実益を兼ねた仕事だったから・・・。」

そういって話を区切る。そこに風流が話し出した。静かで厳かな声だった。
その声音は、ナルトにとっては久々の、サクラにとっては初めての忍びとしてこの世界を渡っていた風流の声音。


「暗部でしかも参報にいるということは、里の中枢の一端を担うこと。
例え、表で小隊長で、参報ではCランクの策を献策しても、暗部でAランクの任を行っていても・・・。
参報に所属していることに変わりは無い。責任は重いんだよ。
誤った情報で策を練れば里の存続にも関わる。自分の判断ひとつで里を潰すことができる。

だからこそ、参報に入るには今でも何重にもチェックが行われる。
中枢に属すということは己が命をかけて、この里を護り、発展に寄与し、いざと言うときには、里の機密を漏らさぬよう死ぬ覚悟で仕事に当たるということだ。

ナルト君やサスケ君。それに梟ことイルカ君もその覚悟で任に当たってるはずだ。
さまざまな部署を兼任しながら、ずっとやってきたんだ。

そのことを理解しながらお前の中枢に属す覚悟を決めなさい。

それができないなら、一元暗部総隊長として、忍びとしてのお前を見るなら、中枢にいる資格はないということだ。」


父として、一忍びとして、風流はサクラに説いた。



後を決めるのはサクラ次第。サクラはそう悟った。


そして、このときのサクラの覚悟が里に影響が出るとは、誰も思わなかった。特に同世代の忍びたちに・・・・・・。

イノは後にナルトに語ったと言う。

「自分より時に幼く見えていた友人が変わってしまって、ナルトやサスケ君のことを聞いたとき、自分も決めたのよ。この里を深く知って、老獪な狸どもを追い出すって。」



少し長めの7話です。この話が、サクラの精神的な部分ターニングポイントとなります。次回はたぶん、月組み話かな・・・??いい加減里に目を向けなきゃ。実は、この話で出てくる護るって言う言葉。普通は守るだけど、朝葉は護るが好きなんです。朝葉にとってはこっちのほうが、意味が重い感じを受けるから・・・。

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