いつからだったんだろう・・・。
たぶんきっかけは向こうの世界で魔王となってからだ。
向こうの数ヶ月や数年がこちらの5分程度・・・。その生活に順応したせいか・・・。




それとも、向こうに存在する森羅万象に存在する精霊たちの意向もあって、向こうで変わってしまった体の・・・その影響が出てきたのか・・・。




大賢者で友人でもある村田に早く聞こうとおもいつつ、時は流れていく。
















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 精霊 と俺と ・・・(1)




高2の春の身体測定・・・。周りのクラスメイトが「何cm伸びた」という会話をする中で有利は沈んでいた。


思えば、気づいたのはつい先日だった。
「有ちゃん、今年の服どうするの?」とおふくろが聞いてきた。

そう言われてよくよく考えてみると、昨年と俺は同じものを着ていた。
それも、あまりサイズが変わっていない。

「別に着れるからいいよ」そうお袋に言った後、部屋で少し沈んだ。考えてしまうのはただ1つ。



さっきの母との会話から俺はもう、地球に住むことのできる時間のリミットをおぼろげに感じ取ってしまった・・・・・・・・・・・・。
自分はもう、地球の人間じゃないということをいい加減認めなければいけないところまできているのかもしれない。



そう、眞魔国の魔王になったその日から本当は・・・覚悟を決めなければいけなかったんだ。


ほんとうは・・・



単なる脳筋族で十台半ばの俺にとってはその現実を把握することさえも、どこかで拒否していたのだ。地球にいる間は・・・。今まで・・・。ずっと地球でも生きていけれると・・・自分が異世界の人間で、いずれは永住する身であっても・・・。どこかで、変わる自分を恐れていたのだと思う。






この1年で俺はいろんな出来事に遭遇した。まず、異世界の王になってしまったこと・・・。そして、向こうに行くたびに経験したいろんな出来事。特にコンラッドのシマロンでの潜入工作やそれに伴ういろいろなできごとは俺を一国の王として成長させる出来ごとだったと思う。
今でも俺は一国の王としては幼く未熟なのだから。




そして、ある日の出来事が、俺を変えた。結果としてそれがダメ押しになったようだった。
今後の人生を決める・・・。 村田、今なら分かるよ・・・。
俺の未熟さが・・・





でも、まだ先だと思いたかったんだ。それを認めたらここにはもう居られないから・・・。だから。












俺は眞王以来、二人目の精霊たちの『主』となった。精霊たちは、性別が本来存在しない。

俺が精霊たちの『主』となることで、俺は地球の人間や地球産魔族とも、そして向こうの普通の魔族とも異なる身体になってしまった・・・。男であり女である身体に・・・。つまり俺は男でもあるし、女でもある。また、男でもないし、女でもない。
どっちつかずの人間。
そのことは俺がその気になれば、女性となり、好きな人の子を産むことが出来る身体になったということ。
好きな人の子を俺は産むことが出来る・・・。
それは嬉しい。だって、彼がいなかったときは狂いそうだった。彼の前では出来うる限りの大人の思考をしても・・・。






村田曰く、俺が生まれ持っている力はどうやら半端ないらしい。そして『主』になったことがさらに拍車をかけた。その影響か、俺は地球にいても、自分の身体の変化をコントロールするくらいは自分の力でできるらしい。



それは、ある意味俺にとって都合が良かった。



でなければ、俺は女子の月のものを地球でも体験するはめになるところだったからだ。

そんな俺は、男子として過ごしている。この地球上で・・・。

でも、俺の魂と体が向こうに順応しすぎてきているせいか、こっちでは本来使われるはずのない力で自分の体に負担をかけているせいか・・・。




俺の身長は1年の間で、1cmぐらいしか変わらなかった。

















またまた新作です。最初から、コンユがちょびっと・・・。まるマは、原作&マニメがごっちゃです。



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