ナルト 二部設定
地位 総隊長
友情出演 陰月(シカマル)総副隊長
アンチサスケ
サスケ奪還任務〜別名音崩し @
「お前は俺の気まぐれによって生き、俺の気まぐれによって死ぬ」
そのサスケの言葉が発端だった。その言葉が、元同班の彼の気に障るとはその場にいた誰も思わなかったのだ。
そしてサイと遅れて合流したサクラとヤマトは見た。
いつもとは違い、サスケを壁の隅に追いやり、凄まじい殺気でサスケを攻撃するナルトを。
「はぁ? 言わせておけば、気に障ること言ってんじゃねーよこの餓鬼が。
(グホ)
なにが悲劇の末裔だよ。
(グハ)
この俺が任務でマジ寝不足のなか苦労して、アカデミーから下忍任務のフォローして(グハ)、揚げ句の果てに兄弟揃って、里抜けしあがって。(グホ)
おかげで仕事が増えて、上層部の狸どもに、上司の監督不行き届きでいびられるわ。(ザシュ)
事務仕事以外やんなくていい休暇を返上しんといかんくなるわ(グハ)。てめぇらのせいで何度も根回しするはめになるわ。作戦変更しなきゃいかんわ(ゲホ)。
今日だって数百人の殲滅の後にこれだぞ。(グホ)………」
延々と続く、いたぶりだった。
そんななか、ヤマトはナルトの言動でナルトのもう1つの顔に思い当たった。
理由は、イタチの里抜けの件で上層部に部下の監督不行き届きで
という一言。
イタチ里抜け当時から現在に至るまで総隊長は、瞬夜である。また、暗部内で総隊長が上層部にいびられ、当時は彼の進退問題まで浮上していた。だが、数多くの難易度の高い任務をやれるのは、瞬夜しか当時いなかったために、続投が決まったのだとカカシに聞いたことがあった。
イタチ里抜け当時はまだ下っ端暗部だったヤマトはただその時は大変そうだなぁと思っただけだったが……。
ということは、長年総隊長をやっているのがナルトとなる。
「もしかして総隊長?」ついヤマトは口に出してしまった。
総隊長と聞いたヤマトは内心びくびくしていた。
口に出してから、そういえば、暗部じゃないサクラも居たんだと・・・。
「そっ、せ〜か〜ぃ。お久しぶりテンゾウくん。」
と口元ににやりと笑みを浮かべながら言う。
「って総隊長、殲滅のあとって、よく体持ちますね・・・。
と言うより、もしかして今まで居たの全部影分身ですか?」
さすがにぐったりとし意識を失ったサスケをサクラに渡しながら、ナルトは答える。
「そうだよ〜。ってそこのメガネ確保」とあくまで、のほほんと答えながら、のこのこやってきたカブトを確保する。使ったのは見た目普通のロープ。
だが、暗部でも幹部に支給されるチャクラ封じのロープだと言ううわさをヤマトは聞いたことがある。
いつの間にか、サスケもロープで厳重に縛られていた。
「あっそうそう、テンゾウくん、こいつら(サスケとサイとサクラ)連れて、ここから半径20キロの円外に出てくれる?陰が、そろそろ、許可取ってくるからさ。ここつぶす。」
そういわれると、テンゾウはすぐに動いた。
まだ呆然としているサクラを急がせ、サスケを担ぎながら至急、木の葉との国境を目指す。
陰がとナルトがいうならば、それは、総副隊長の陰月だろう。
撤退中、サクラが呆然としながらも、聞いてきた。
「総隊長ってどんなひとなんですか?」
その言葉にサイも聞きたそうに同意を示す。
「僕も聞きたいです。」
ヤマトは少し思案した。だが、彼自身が正体をばらしたのだからとりあえず話してもいいだろうと判断した。
「総隊長は暗部入隊後4年で総隊長になった。その直後にうちはの事件があって、
一時期里の上層部が部下の管理不行き届きとして、総隊長の進退問題までに発展したらしいんだ。
だが、当時里の最上位ランクをやれるのが、総隊長しかいなかったことと、
さすがにうちはが居なくなると暗部も相当数居なくなってしまったもんだから、留任と言うことになったんだ。
彼は、たしか、もう、8年近く暗部を、そして里を引っ張っているはずだ。
その彼がナルトだとは思わなかったけど、彼は、忍び大半からも、里人からもその身に封じているもので疎まれ、さらに暴力を振るわれていたからね。もしかしたら身を守るために相当強くなるしかなかったんじゃないかな。
そして、総隊長ってことを隠してたのは自分が暗部とばれたら、里が収集つかなくなるためだと思うよ。」
話を聞いているうちに、いつのまにか、国境についていた。
「テンゾウ」とよんだ暗部に、ヤマトはサスケを引き渡し、サクラの身を案じて、休憩とすることにした。
「テンゾウ、総隊長はやはり音崩しを行うようだ。
陰月副総隊長から今しがた説明があった。」
「そうか。 」
仲間の暗部から必要最低限の事項を告げられる。
それに言葉を返し、ヤマトはまだ忍びとしては幼い二人を見る。
あの撤退命令に、ナルトの優しさと悲痛な願いが交錯していた。それが、少し顔に出ていた。
サスケを連れて、サクラたちがこの場を立ち去る。
勢いでサクラにばらしてしまったが、心の整理がつかない。
まだ、殲滅任務を見るのは早い。
サクラは分かってはいても、
俺は化けもの。
受け入れて欲しい。
避けないで。
こんな俺を受け入れて欲しい。
でもこんな化け物
里に縛られ疎まれる・・・。
それでも里を護る・・・。
もし俺を受け入れてくれなかったら、俺はサクラ、お前のことをあきらめるから。
もし俺を受け入れてくれなかったら、俺は、お前の記憶を・・・弄ばなければいけない。
そんなこと俺にはさせないで・・・・・・。
心が多少病みながら、ナルトは瞬夜として、次々と音忍を屠っていく。
そうして、30分が経っただろうか・・・。
突然ナルトは名前を呼ばれた。
「瞬、瞬、瞬夜。」
行く手に数十名の音忍を屠りながら、ナルトは声に意識を向ける。
「なに? 陰。」
そう聞きつつも、陰月が言うべきことの大体の内容は察知する。
何しろ、自分と陰月が策を練り、上層部に根回しをしたものだ。