2.また今度1
今日は2月13日。バレンタインデー前日。下忍の女の子たちはなんかチョコ作りに盛りあがっているらしい。そういう普通のことができるのをうらやましく思いながら俺は任務に行った。どうしても下弦が出ないといけなかったから。
「もしかしたら明日帰って来れないかもしれない」と、上弦に告げた。昼間は上弦にも中忍としての仕事が入っているからなかなか会えない。
しかも、俺が上弦に恋心を持っているとばれたら彼女の父親が多少厄介だと思う。自分の息子並みに扱ってくれているから。
上弦は笑いながら「あんまり遅くなったら、怒るわよ。」
さすが上弦だ。きっかり俺に釘を刺した。
いくら上弦と俺が暗部でもデートする時間は少ない。ましてや上弦と名乗っているヒナタは、宗家の嫡子。普段は実力を隠しているが、俺と同等以上の力を持っている。
暗部の待機場所に行く。珍しく今日に限って、瞬夜はまだ来ていない。でも、今日は瞬夜との任務のはずだ。
「待たせたな。」突如として瞬夜が瞬身で現れた。どうやら、少し手間取ったらしい。聞くと、「俺もサクラに釘を刺された」だ。
なまじ暗部に恋人が所属しているから・・・。バレンタインぐらいせめて恋人とともにいる時間ぐらい作れということなのだろう。俺には残念ながら分からない感覚なのだが・・・。そう思いつつ暗部トップクラスでも10時間はかかる任務場所に移動し始める。
「今度また、集まりたいなぁ。上弦と桜樹とともに」任務の場所に移動中、ふと隣で走っているナルトが言い出した。
そう、俺とヒナタは医療部で桜樹ことサクラにばれてしまった。
理由は簡単。ヒナタが暗部の任務に出たとき、珍しく大怪我をして帰ってきた。そのとき俺は珍しく休日で、確か、風樹という、新人暗部との任務だった。風樹が罠にはまり、それが元で敵忍に攻撃を受けた。
その時に、大怪我を負った。もう少しでヒナタの命を失うところだった。実際チャクラもかなり少なくなっていた。そこに瞬夜がたまたま任務帰りで良かったようなもので・・・。でなければ、ヒナタは死んでいた。瞬夜に見つかったヒナタはすぐさま医療部に搬送された。
そのとき、たまたま当直についていたのはシズネとサクラだった。サクラは暗部にも所属しているとはいえ、まだまだ、あまりにも知らない。あの戦のときでさえ、暗部の幹部で正体を知らされたのは、瞬夜ことナルトと、朧月ことサスケぐらいだった。
だから、見てしまった。暗部面をかぶっているのがヒナタだったということを・・・。
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