奈良の地は
大地の恵みにあふれている
何百年に1度と言われる神子(かみご)が生まれるとき
彼の地に棲むものは
変革のときを迎えようとしていた。
変わってしまったのはかの地を含む大地に住むものか
それとも、神の方なのか
それはいずれ明かされるべきこと
それは まだ誰も知らない
第1編 幼少時代
第1章 2人の神子が存するとき 1
「義父さん、ちょっと出かけてきますね・・・」
今日、婿に任せた仕事はあらかた終わったとき注連縄は言った。「出かけてくる」と。
大方、行くところは予想がつく。彼の友人たちの家であろうと・・・。
確か奈良の本家と山中の本家もまた、嫡子の誕生が近かったな。ほぼ1月ぐらいしか自分の孫と彼らの子が変わらないのは偶然なのだろうか、そう思ってしまった。
里長として、また、木の葉の地域に昔から存在する家系のものとして、それは、考えてしまう。
しかも、桃源曰く、火の国の守り神が数百年に1度人間の世に存する時期が近いと・・・。その言葉が原因だとは分かってはいるが・・・。
ここ木の葉の里がある地域は元々火葉(ひよう)神社の信仰が強い地域である。長年幾つかの特殊な血筋の家々が護ってきた、土地・・・。それが木の葉の里の地域だ。
願わくは、何も知らぬ里人が、神域を犯し、その地の守神を穢し怒らせんことを・・・
里を護る立場に居る火影はそう祈らずにはいられなかった。
この地の歴史を知っているが故に。それは、里人や一部の忍び以外には伝えられなかった、否、伝わることさえもうないと思われているこの地の歴史だった。
願わくはこの地に生きることになる未来の神子に幸あらんことを・・・。
プロローグほんとはいくつかやりたいけど、話が降りてこないので・・・。でもプロローグ的なお話がまだ続いている。(泣)いちおう、しょっぱなのシカクさんのお話の後日というかそんな感じになるかなぁ??
この話・・・つながっていないようでしっかりつながっています。16歳編に・・・・・・。
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